・希望条件に優先順位をつけ「妥協できる点」を明確にする
・データ(診療圏調査)と現場の生の情報(実地調査)を組み合わせて評価する
・物件の足りない部分を、運用の工夫でカバーできるかシミュレーションする

物件選びで重要なのは、理想を追い求めることではなく、「変数をいかにコントロールするか」という視点です。すべての条件を満たす物件を待ち続けることは、開業が遅れるという最大の機会損失を招きます。
まずは、100点満点のうち70点程度の物件をいくつか候補に挙げ、残りの30点を「経営戦略」や「現場の工夫」で補えるかを検討してみましょう。
診療圏調査の数字はあくまで仮説に過ぎません。競合クリニックの実際の混み具合や、周辺住民の歩くルート、街の再開発予定といった一次情報(生のデータ)を重ね合わせることで、その物件が最終的に事業を成功(100点)に導けるかどうかが大切です。
待合室や診察室が狭い場合は、Web予約や事前問診システムを導入し、院内の滞在時間を短縮します。
デジタル化によって単位面積あたりの生産性を高めれば、狭さは克服可能です。
ビルの中層階や少し奥まった場所で視認性が低い場合は、HPの経路(道順)に関する部分を通常より丁寧に作成し、HPを見たら迷わないで来院できる作りにしたり、MEO対策もきちんと行うことが大切です。アナログ部分に関しても、ビルの中層階や奥まったところであるならば、置き看板を置くなど、物理的に視覚に訴える方法をとることも有効です。
物理的な「見つけにくさ」があるとしても、オンライン上の「検索の強さ」で補うことで、患者に見つけてもらえる体制をつくります。
近隣に強力なライバルがいる場合、同じ土俵で戦うのではなく、提供する医療を専門化したり、夜間・休日対応などの利便性を高めたりして、ターゲットを絞り込みます。また、ライバル医院のネット上の口コミを確認し、通院している患者様がどのような不満を抱いているかの調査も大切です。
自院が狙うべき層を明確にすることで、競合との棲み分けが可能になります。
クリニック開業後の確かなスタートダッシュに向けて、一つずつ対応していきます。
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